もう何年になるでしょうか。お盆の時期に実家に集まる家族達。両親に娘三人の夫、そしてそれぞれの子供達五人。総勢13人です。これだけがお盆の時に集まるのです。すれ違いの日もありますから13人が完全に同時実家にいるのは2日ほどですが、それだけの人数が一度に食事するのは、昨今の家庭からしたら本当に珍しいものだと思います。
だから、我が家の夏おせちは、お正月のおせちよりも気合が入っています。
夏おせちの準備方法
大家族の世話は食事だけではないので大変です。出る洗濯物だけでも真夏だということもあって、一日4回は最低回します。布団の上げ下ろしから掃除まで、本当に大変です。お風呂に入るのも夕方から夜まで常に誰か入ってます。
そんなわけですから、一番準備に時間のかかる食事の支度には三人がかりでやります。毎日、三食の用意は当然なのですが、滞在中の一番のメーンは8月15日の夜です。これが所謂、最近で言うところの夏おせちです。本当のお正月のおせちはご存知の四角いお重に詰めるのですが、我が実家では丸い50センチくらいの回転するお盆のような器の中がいくつかの瀬戸物で仕切られてるものを使います。人数が多いですから、それを3つ用意しています。
夏おせち料理の中身おすすめ!~我が家の場合~
メインの食事の支度は当然、母がチーフです。
そして娘三人がアシスタントについて始まります。
毎年作る定番ものもありますし、
新しく開発、導入したお料理もあります。
年寄りから中年、若者、児童もいますので誰もが食べれるものが多いです。
後もう一つ、お酒を飲みます。
ビールが多いですが「アテ」なるものが絶対いります。
例年必ず作るものの中で好評なのは、
・ローストビーフ
・手羽肉の八角入りを煮詰めたもの
・とうもろこし
・枝豆のかき揚げ
です。
女性陣は
・煮しめ
・こんにゃくの炒り煮込み
が好きです。
子供達は、やはり揚げ物や肉系です。
刺身だけは別皿でお魚屋さんに盛り合わせで作ってもらいます。
これだけは夏のことですし素人がするより安心ですから。
そして、我が実家で自家製以外で絶対盛りつけるのが、
ドジョウの蒲焼きです。
ここでしか食べれないもので、よその地域で見たことはありません。
ドジョウの柳川風というのはあっても、蒲焼きはないです。
あの小さいドジョウを一匹一匹さいて開き串にさして、鰻と同じように蒲焼きとして調理してあるのです。
名物ですから、売っているお店は何軒もありますが、実家が買うのは決まったお店で、
お盆の時期は美味しいので有名ですから朝から閉店まで常に行列です。手間のかかるものですから、作れる数も限りがありますから一人50本まで、とか制限があるのです。
何しろ13人です、一人10本ぐら平気で食べますから、こちらも慣れた者で、3人ぐらいで行って他人のふりをして並ぶのです。そんな努力もして、ようやく夏おせちの出来上がりです。
夏おせちの意味
料理にお酒に会話に弾みます。我が家の場合には、お正月より解放された宴会です。
一年の初めみたいな厳粛さがないのも一因かもしれませんが、私は夏おせちの方が好きです。最後の締めに、母が作った日本一美味しいだし汁で食べる素麺が最高です。
おせちの中のコンニャクの煮込み方だとか、その最後の素麺のだしの取り方だとか、母に教わっておかねばならない事がいっぱいあります。子供達も成長して色んな進路へ進むでしょう。当然、両親も年いきます。後、何年こうやって集まることが出来るでしょうか。一回一回大切な夏おせちです。
コメント