智歯周囲炎というのは、簡単に言うと親しらずの腫れた状態のことをいいます。
「智歯=親知らず」のこと。
歯並びの最も奥にある歯で、違和感と共に腫れて、出血や膿がでることがあります。
このトラブルは、思春期以降には起こることがある状態です。
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親知らずの出血や化膿が続いたら…
だいたいは、20歳代から始まり、歯がある限りそれが繰り返されるのであれば、歯を抜くこともあります。
一度抜いてしまうと、再発はありません。
どんなにしっかり歯を磨いていたとしても、痛くなったり腫れたりするのが「親しらず」です。
親知らずはだいたい思春期頃から生え始め、最大で上の歯と下の歯で4本生えてきます。
この歯のトラブルは、思春期以降であればいつでも起こりうることです。
ケースでもいろいろで、一生何もなく過ごす人もいれば、早くに腫れたり傷んだりして歯を抜くケースもあります。
親知らずを抜く?抜かない?
親知らずを抜くか抜かないかの大きな判断は、腫れや痛みが起こったときに、親しらずが歯としての機能つまり「噛む」という機能をしているかどうか?
そのあと、歯磨きがきちんとできる場所であるかどうかなどが大きな基準となってきます。
そして、抜かないで化膿した状態のまま放置してしまうと、口内の問題だけじゃなくなってしまうことも考えられます。
親知らずを軽く見ないようにしよう
一般には「親知らず」は、普通のこととされていますが、最悪の結果をまねくこともあります。
それは心臓にも達してしまうこともあります。
その最悪のケースをお話してみましょう。
まずはじめは、普通に痛みから始まります。
その痛みの症状が繰り返された後、次第に口を開けられないほど炎症がひどくなってきます。
これは一般の親知らずでも同じ症状です。
その後は、
・アゴの下から明らかに膨らみが見られる
・発熱がある
・全身の倦怠感が出る
といった症状がひどくなってきます。
親知らずが引き起こす最悪の結末とは?
この時点で、歯医者で治療を行ってみたり、処方された薬を飲んだりしてもさらに症状が酷くなる場合は、一般の歯医者から口腔外科に紹介されて入院ということにもなってきます。
一般的ではないのですが、あくまで可能性としてですが、アゴの下に広がった感染がさらに、のどのワキ側のほうに進行することがあります。
首を伝わり、胸の周辺に広がっていきます。
感染がここまで広がると、一刻を争う状態に陥ります。
胸まで広がると、すぐに心臓周辺まで到達することが考えられまる。そのため、最悪の場合は死亡することもあります。
その確率は約20%です。
親知らずが痛む原因は、細菌感染です。
ですから適切な時期に、治療・抗生物質などの投与が行われれば、ここまでひどくはなりません。
ただ、痛みや腫れのたびにがまんをしていると、また腫れがひどくなっても治療を行わない場合は、危険なリスクが高くなると思っておいた方がいいでしょう。
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