耳が少し痒くなると、耳かきがしたくなるかたも多いのではないでしょうか。
痒い所に届くと大変、気持ちが良いものですね。
誰かにひざまくらをしてもらって耳かきをしてもらうと、気持ちが良くウトウトと眠たくなることもあります。
このように耳かきにはリラックス効果もあるようです。
綺麗好きなかたなどはついつい耳かきをしょっちゅうしてしまいがちだと思いますが、耳かきのし過ぎには少々注意が必要です。
耳垢のしくみ
耳垢が気になってついつい気が付いたときに耳かきに手を伸ばしてしまうかたもおられると思いますが、もともと耳垢というものは、皮膚の新陳代謝に伴って自然と、いわばベルトコンベアーのように耳の外側へと押し出されてきます。
お母さまがたは、子供さんの耳の穴をのぞいたときに耳垢が見えたりするとついついすぐに耳かきをしてあげようと思われるかと思いますが、耳かきのし過ぎによってのトラブルもありますので注意が必要です。
耳かきのしすぎによるトラブル
耳かきで耳垢が上手にすべて取り除くことができれば良いのですが、場合によってはせっかく自然に外に出てこようとしている耳垢を中に押し戻してしまっていることもあるようです。
耳の外側の方を耳かきするだけならまだよいのですが、耳の奥の方が痒いときに、ついつい力いっぱい耳かきを使ってかくことはないでしょうか。耳の奥の方では、骨の上にクッションになる柔らかい皮膚の組織がありません。硬い骨に薄い皮が覆っているだけの部分がありますので、そのようなところを力いっぱいかいてしまうことによって、キズがつき血が出てくることもあります。
酷い時には、耳かきになれていない子供さんなどが自分でした場合などに奥に入れすぎて鼓膜などにキズをつけてしまうこともありますので、注意する必要があります。
ある耳鼻科医の話によると、毎日のように耳かきをするのが日課になっているようなかたでは、血がにじんでいたり、かさぶたになっていたり、酷いひとでは血豆のようになっているような人もおられるようです。
耳かきはすると大変気持ちの良いものですが、耳かきをしすぎることによって、耳が聞こえにくくなったり、耳が常に詰まっているように感じるようなこともあるようですので、耳かきをする際には、ゆっくりやさしく丁寧におこなうようにしたいものです。
耳かきは世界では使われているの?
耳かきを使うのはアジア系のかたが多いようです。欧米では、耳かきではなく綿棒をつかうことが多いのだとか。
綿棒よりも耳かきの方が耳にキズが付きやすいようです。
耳垢が湿っている時に耳かきを使うとかえって押し込んでしまうことがあるようですので、耳垢が乾いているときに、丁寧に押し込むことのないように気を付けながらおこなうようにしましょう。
(Photo by Ashinari http://www.ashinari.com/)
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