赤ちゃんが下痢を起こしてしまうと、心配なうえに、
何をたべさせたら良いのか、何を食べさせたらいけないのか、など
気になることが一気に増えてしまいますよね…
そこで、下痢を起こしてしまった赤ちゃんへの対処法、
離乳食はどうしたらよいのかなど、解説をしていきます。
少しでもママの心配や赤ちゃんの負担を減らせる
手助けができたら、と思います。
ぜひ、参考にされてくださいね。
赤ちゃんが下痢の時に与えていい食材とおすすめの離乳食レシピ
まず、赤ちゃんが下痢を起こしてしまう原因等について解説していきます。
<赤ちゃんの下痢とは>
赤ちゃんの便は、元気な時でもゆるいものです。
さらに、大人と比べて回数も多いです。
そのため、これはが下痢!という定義がありません。
ですので、日々赤ちゃんの様子を観察し、
「いつもよりも便の回数が多い」、
「便がいつもより水っぽい」、など、
少しでも以上がある場合は、
すぐに小児科へ受診をするようにしましょう。
<赤ちゃんの下痢の原因は>
赤ちゃんの下痢には2パターンがあります。
「急性の下痢」、「慢性の下痢」です。
⑴ 急性の下痢
赤ちゃんの急性の下痢のほとんどが、ウイルスや細菌による、
「感染性胃腸炎」が原因だといわれています。
お腹がおこす風邪の症状です。
胃腸に、ウイルスや細菌が感染することで
下痢をおこしてしまいます。
他にも、胃腸以外の部分が感染症を起こして、
下痢になってしまう場合があります。例としては…
・扁桃腺
・肺炎
・中耳炎
などがあります。
このような感染症にかかっているときは、
下痢をおこしやすくなります。
もう1つ考えられる原因は、「抗生物質」の影響です。
まだ赤ちゃんの場合は、抗生物質を服用することで、
下痢になり、数日続いてしまうことがあります。
急性の下痢は、その症状に合った治療をうけ、
必要があれば薬を服用することで、約3日~5日で治まります。
この期間以上続く場合は、
「慢性の下痢」になってしまう可能性が高くなります。
何日、下痢をしているのかも、注意してみるようにしましょう。
⑵ 慢性の下痢
急性の下痢から始まり、
「2週間以上、下痢が続く」場合が<慢性の下痢>となります。
慢性の下痢の原因には、
母乳で育っている赤ちゃんの軟便の場合があります。
母乳で育つ赤ちゃんは、形にならないゆるい便が
続いてしまうことがあります。
赤ちゃんによって差はあるものの、
1日に8回以上の下痢をする場合があります。
また、水のような下痢をすることもあります。
これは、母乳に含まれている「ビフィズス菌」が
赤ちゃんの腸が正常に働いている証拠だと考えられています。
また、便や下痢に白いブツブツが
含まれていることがありますが、
母乳の中の脂肪分やカルシウムのカスが出てきていると考えられています。
そして、重要なのはミルクで育っている赤ちゃんよりも
母乳で育っている赤ちゃんの方が、便が柔らかくて
回数が多くなってしまうのは、証明されています。
ただし、あまりにも続いたり、量が多かったり、
体調が悪いようであれば、小児科へすぐに受診するようにしましょう。
下痢が続いたり、回数が多いときは、
「おむつかぶれ」を引き起こしやすいです。
もし、感染症による下痢の場合は、
おしりに菌が付き続けてしまいます。
このことに関しては、実は私の実体験でもあります。
息子がまだ1歳にも満たないころに、下痢が何日も続き、
小児科へ受診したところ、
血液検査などの検査を受けるために入院をしました。
そこで判明したのは、息子の小麦と卵アレルギーでした。
私の母乳を通してアレルギー物質を摂取させてしまっていたのです。
アレルギー対策のミルクを飲ませるようになってから、
下痢は治まりましたが、あの頃は本当に大変でした…
小学生になった今では、
アレルギーも完治し、元気に遊びまわっております。
もし下痢が続くようであれば、
小児科へ受診するようにしてください。
上記のような原因であれば、安心なのですが、
私の息子のように思わぬ原因が隠れている場合もあります。
それでは、ここから赤ちゃんが下痢の際に
与えて安心な食材を紹介していきます。
赤ちゃんが下痢でも、元気があり機嫌も良く食欲もある場合は、
普段通りの離乳食でOKとされています。
ただし、繊維質の多い食材や
消化の悪い食材は避けるようにしましょう。
なるべく、消化が良くお腹に優しい食材にします。
・柔らかく炊いたご飯
・くたくたに煮たうどん
・じゃがいも
・にんじん
・りんご
・白身魚
・豆腐
などになります。
固形の物はすりつぶしたり、
きちんと煮込んだものにしましょう。
特におすすめなのは、
りんごやにんじんなどの整腸作用があるものです。
ここからは上記の食材を使用したレシピを紹介していきます。
赤ちゃんが下痢で困っているときは、ぜひ参考にされてください。
⑴にんじんがゆ
このレシピでのポイントは、
にんじんは裏ごしをして使用するようにしましょう。
消化がとても良くなる効果があります。
<作り方>
⒈おかゆを作ります
⒉にんじんを茹で、裏ごしします
⒊おかゆににんじんを盛り付けて、完成!
⑵りんごのくたくた煮
このレシピのポイントは、りんごを煮ることです。
冷たいままのりんごだと、お腹を冷やしてしまい、
逆効果になってしまう恐れがあります。
<作り方>
⒈りんごの皮をむいて、くし切りにします。
⒉くし切りにしたりんごの芯を取り除いて、
使いやすいように薄くスライスし
ます。
⒊鍋にりんごを入れて、
りんごがかぶるくらいまで水を多めに入れます。
⒋りんごがくたくたになるまで、
20分~30分くらいまで茹でます。
⒌茹でたりんごを冷まします。
⒍りんごをすりつぶしたら完成です。
⑶白身魚のポテトがゆ
消化の良い白身魚とじゃがいもで、
下痢のときにはおすすめのレシピです。
<作り方>
⒈白身魚に火が通るまで、しっかり茹でます。
⒉じゃがいもの皮をむき、
この後の準備のために小さめに切っておきます。
(もちろんですが、じゃがいもの芽は
しっかり取り除いておきましょう)
⒊じゃがいもを耐熱皿に入れ、
指で潰すことができる程度まで温めます。
⒋終わったら、じゃがいもをすり潰します。
⒌じゃがいもをある程度すり潰したら、
茹でた白身魚を混ぜて、さらにすり潰します。
⒍少しずつ水を加えながら、
食べやすいようにトロトロになったら完成です。
以上がレシピの例となります。
もちろん他にも様々なレシピがありますので、
赤ちゃんの好みやアレルギーにも合わせて、
食べさせるようにしてください。
赤ちゃんが下痢のとき、NGの食材は?
赤ちゃんが下痢をしているときは、
多くの水分が小さな体から失われてしまいます。
それに加え、大切なミネラル分さえ失われてしまいます。
なので、下痢をしている赤ちゃんには、
「水分」、「ミネラル」、
おしりかぶれを起こしやすくしてしまうため、
皮膚の傷を治す効果の期待できる「タンパク質」、
腸の調子を整えるために「食物繊維」が必要な栄養素となります。
逆に下痢をしているときに食べさせてはいけない食材を紹介します。
・脂っこいもの
・チーズやヨーグルトなどの乳製品
(消化をするための時間がかかってしまうため)
・オレンジやみかんなどの柑橘類
(柑橘類に含まれる強い刺激が胃を刺激してしまうため)
そのため、手軽に食べさせることができるため、
頼ってしまいがちな、「パンやヨーグルト」、
「オレンジジュース」、「柑橘系が含まれているゼリー」は
食べさせないようにしてください。
最後に
下痢は大人でも辛い状況です。
それが赤ちゃんに起こってしまっている状況ですので、
早めに小児科で受診するようにしましょう。
また、ミネラル分を補給するためにも離乳食には、
ほんの少しで良いので、
お塩を加えるようにしましょう。
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