家族がインフルエンザにかかってしまったときには、他の家族にうつらないような対応があります。
夫や子供、もしくは奥さん、両親と同居している家族が感染してしまった場合にやっておきたい予防やうつる確率をできるだけ下げる方法についてご紹介します。一緒に住んでいる以上は100%避けられるリスクではありませんが、できる限りの対策をしていきましょう。
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家族がインフルエンザに。うつらないための感染予防法
まず最初に、他人にうつる大きな要因は、ご存じの方も多いと思いますが「飛沫感染」と「接触感染」です。
「飛沫感染」は咳やくしゃみや会話によって菌をまき散らしてしまい、周りにいる人の体内にウイルスが入り込んでしまうことです。
「接触感染」では、感染者が咳やくしゃみの時に手に着いた状態でドアノブや設備を触り、それと同じ場所を他人が触ることで周りの人の体内にウイルスが入り込んでしまいます。
これらの感染経路(要因)をもとにした上だと対応方法がすんなり入ってきて取り組みやすいと思います。
隔離する
絶対にうつしたくないときには、感染した人に別の部屋で寝食含めて過ごしてもらい、できるだけ家族と接近しないようにしてもらいます。
部屋がひとつの場合や小さなお子さんでひとりでは寂しがってそれは難しい場合には、お互いにマスクをつけて話をするようにしましょう。また食事も時間をずらして摂るなど接触する機会を減らしましょう。
ちなみに、「飛沫」の距離は1~2メートルと言われています。
マスクを着用する
感染者も家族も両方マスク着用です。こちらは「飛沫感染」対策ですね。感染者はもちろんのこと、家族も家の中で着用して飛沫経路からウイルスが入り込むのを防ぎましょう。
また、「マスクの正しい捨て方」も大事だったりします。使ったマスクを食事のテーブルに置くなどすると、ウイルスがテーブルに付着してそこから「接触感染」の可能性もあります。徹底して対応したい場合には、一度外したマスクは捨てる方もいます。マスクの表面に手や物が触れないように外すときにも気をつけてましょう。
(これは結構面倒ですが感染を防ぐためには大事です。)
アルコール消毒と手洗い
インフルエンザウイルスはアルコール消毒に弱いですので、よく触る場所を消毒しておきましょう。洗面所や部屋の開け閉めで触るところをすぐ消毒できるように、ドアノブなどの近くに消毒薬を置いておくと便利です。
また、しっかりと手洗いすることも大事。「家に帰ってきたときだけ」ではなくて「こまめに」手を洗いましょう。
感染者は、自分の部屋を出たらまず手を洗い、家族も、感染者と接したりウイルスが付着している可能性のある個所を触った場合などにはこまめに実践しましょう。
厚生労働省が作成したインフルエンザ対策の資料には、[正しい手指の洗い方]として以下のポイントが紹介されていました。
・15秒以上かけて洗うこと。
・洗う場所としては、手の甲、指の間、親指の周り、指先と爪、手首をじっくりと泡を立てながら。
・洗った後はペーパータオルで拭き取る。
家庭だと、ペーパータオルを使うご家庭は少ないと思います。感染者だけにはペーパータオルを使ってもらうのもひとつの手です。
少なくとも、感染者とそうでない人が使うタオルは別にしましょう。他の家族が潜伏期間と言うケースも考えられますので、家族ごとに変えてもいいかもしれません。
換気
密閉された家だと、ウイルスがずっと漂っていることになりますので、寒くてもしっかりと換気をしましょう。
加湿
湿度の目安は50~60%です。(厚生労働省HPより)
理由は二つあります。
(理由1)湿度が高いと、ウイルスが活性化する。
(理由2)空気が乾燥すると、気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなります。(厚生労働省HPより)
(参考URL:http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html)
加湿器などを使うか、加湿器がない場所には濡れたタオルを干したり洗面器などに水を張って置いておきましょう。
家族にインフルエンザ患者がいると他人にうつる?
家族がインフルエンザにかかった場合、別の家族が職場や学校でウイルスを拡散させて他の人にうつることが考えられます。
感染して症状が出る前の「潜伏期間」があるからです。
こればかりは、「どこからうつったのか」はわかりません。
潜伏期間は、発症した時よりも拡散するウイルス量は一般的に少ないと言われているので、「マスク」や「手洗い」でできる限りの対策を取りましょう。自分自身が他人からうつされるのを防ぐことにもなります。
家族がインフルエンザになると出社NG?
企業によっては、同居している家族がインフルエンザに感染したと判明した時点で、出社停止扱いとするところもあります。
また、マスク着用を条件に出社させている会社も。
社内でインフルエンザが流行するリスクを考えての判断ですね。
一方で、出社停止となるのは「本人が感染した場合」という企業ももちろんあります。
必要でしたら、お勤めの会社がどちらに該当するのか確認しましょう。
まとめ
予防接種を受けたり日ごろから手洗いをこまめにやるなど予防策をとっていても、感染することもあります。
そんな時に、家族にうつることをできるだけ防ぐための対策を中心にご紹介しました。
「マスクを着ける」、「こまめに手洗い」、「消毒」、「換気と加湿」などどれも聞いたことがある内容だと思います。どれかひとつやればOKというわけではありませんので、感染の要因となるものをひとつずつ地道に対策を取って家庭内での感染を防ぎましょう。
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