「「育休」と「産休」ってどちらも夫が取ることはできる?」
妻の妊娠がわかってふたりで話をしているときに、何にも知らない私がわからなかったことのひとつでした。
今回は、「育児休業(休暇)」と「産休」との違いについて、取得できる条件や給料は出るのか、
男性の場合の取得期間はどの程度なのかについてまとめます。
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育休と産休取得条件の違い
育休について
育休(育児休業)は、父母ともに取ることができます。
期間は1年間で、子供が生まれた日(出産日)から満1歳になる誕生日の前日までです。
取得する場合には、1ヶ月以上前に会社に申請を出す必要があります。1ヶ月前だと業務調整期間が短いので、できるだけ早く伝えた方が会社として準備期間を確保できます。
私の場合には妻が安定期に入った妊娠6ヶ月、取得予定日の5ヶ月ほど前に伝えました。奥さんが安定期に入るまでは流産する方の割合が多いからです。
育休は法律で定められた制度なので、会社に制度がなかったとしても申し出ることで取得することができます。
契約社員でも取得可能です。
回数は、基本的に1回のみ。ただし、男性は条件によって2回に分けて取得することができます。
男性が2回取得できるのは、妻の出産から8週間以内に父親が取得した場合には2回目を取得できます。
会社によっては法律よりも充実した制度を整えているところもあります。
なお、1週間の所定労働日数が2日以下の労働者の場合には対象から除外されるといった条件もあります。
1年以上通常勤務をしている場合にはまず当てはまらない条件ですが、不安な方は厚生労働省のHPに詳細な条件が書いています。
育児休業制度についてよくあるご質問
会社に育児休業に関する制度はないのですが、取得することは可能ですか?
>>http://www.mcfh.or.jp/<<
産休について
こちらは、正確には「産前産後休業」のことで、母体保護を目的として出産前後に女性のみが取ることのできる休業です。
産前は6週間、多胎妊娠だと14週間、産後は8週間休むことが義務付けられています。
産後の場合、本人が請求して、医師が支障ないと認めた業務については6週間経過後に就業してもいいことになっています。
産休に入る前に年休を利用して出産の3ヶ月前から年休をとる人もいます。
我が家の奥さんの場合には、その年度内に保育園を決めて職場復帰する予定なので、子供の体調が悪くなったりで仕事を休まないといけなくなることも考えて全部年休を使い切らずに残しておくようにしています。
育休と産休での給料
育休期間の給料は出る?
育休中は、雇用保険から「育児休業給付金」が支給されます。
金額は、お給料の全額ではなくて次の割合となります。
育休取得後6ヶ月間:休業開始時賃金日額×支給日数×67%
取得前給与の67%が支払われます。
育休6ヶ月経過後:休業開始時賃金日額×支給日数×50%
取得前の50%が支給されます。
育児休業給付金は非課税。
これに加えて、社会保険料も免除になります。
最初の半年間については支給されるのは67%ですが
社会保険料が免除となることを考慮すると約8割が家計に入ってくることになります。
産休期間の給料は出る?
産休中は、社会保険に加入している場合には健康保険から「手当て」として支給されます。
支給されるのは「出産育児一時金」と「出産手当金」の2種類です。
出産育児一時金
こちらは赤ちゃん一人につき42万円が支給されます。
病院の方で「代理受理」することもできるので、出産医療費としてそのまま活用できます。
我が家もお産パックでの支払いに代理受理を利用していました。
出産手当金
産休の期間中、産休前に支払われていた67%の額が手当金として健康保険から支払われます。
会社によっては、お給料として支払われる場合もありその場合には当然健康保険からの額は変わります。
いずれも非課税の給付金扱いです。
手続きについては、まずは会社の総務に相談して進めましょう。
育休の期間男性の場合の長さについて
取得可能な期間は男性も女性も変わりはありません。
赤ちゃんが1歳の誕生日を迎える前日まで取得できます。
(この期間を延ばす制度として、両親ともに育休を取る場合にはその期間を2ヶ月延長できる「パパ・ママ育休プラス」というものがあります。)
出産する母親の場合には産休後に育休にそのまま入るケースがほとんどのようです。
そのあとの期間はひとそれぞれ。すぐに職場復帰する人もいれば、1年以上育休を取る人もいます。
男性の場合には女性と比べるとそもそも育児休業を取らない人が多いのが実態です。。
平成26年度の厚生労働省の調査だと男性の育児休業取得率は2.30%
期間を検討するどころかそもそも取っていないんですよね。
特に人数が少なかったり周りに取得している人がいないところだと取りずらかったりします。
取っていたとしても、「1〜5日間」が4割、「5日〜2週間」が2割と2割未満が6割を占めるという調査結果もあります。(日本経済新聞HP 2013/8/5記事より引用)
ここは、自分の人生での自分の家族との関わりや仕事との関わり方になると思うのであくまでも個人的な意見となるのですが、私のばあいだったら、家族との時間を何よりも優先したいと思ったので育休を3ヶ月取ることにしました。
生まれてからの3ヶ月ってその時しかないです。その時期以降だと、母親も仕事に復帰して共働き。家族3人で過ごす時間がどれだけあるのかを考えるとすっごく貴重な3ヶ月だと思うんですよね。
一方の仕事はというと、60歳まで働くとしてあと30年ほどある会社人としてのたった3ヶ月。
そう考えると、仕事で3ヶ月空けるということはたいしたことないかなと。子供が生まれるタイミングでの仕事の忙しさやタイミングということもありますが、どんなに忙しかったとしても、周りに負担をかけるとしても、自分が何を優先したいのかを考えた時に、自分がどうしたいのかをまず考えた時に育休は取りたいなと思いました。
私の職場は恵まれている方で、つい先日も3ヶ月の育休から復帰してきた男性社員がいます。
その方曰く、子供と過ごす3ヶ月はすっごく短く感じたそうです。
「ようやく慣れてきたかなというところで育休が終わった。6ヶ月はあるとよかった」と言っていました。
育休と産休の違いまとめ
育休は、男女ともに基本1年間取得でき、雇用保険から給料の3分の2が支給され、その期間の社会保険料が免除されます。
産休は、母体保護を目的とした制度なので、実際に出産する女性のみ取得でき、健康保険から給料の3分の2が支給されます。
育休の男性取得率は依然低い状態ですが、金銭的に取得できる環境にあって取りたいと思っている場合には、周りのことなんか気にせずに子供と過ごす貴重な時間を確保するというのもひとつの考え方だとおもいます^^
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